ビルコラム工法(地盤改良杭) 柱状地盤改良地業特記仕様

1.工法の概要

本工事において採用する施工法(ビルコラム工法)は、原地盤の土を、スラリー化したセメント系固化材で鉛直方向に混練しながら、その固化反応により土粒子を結合させ、粒状の改良体を築造する工法である。

2.一般事項

1-本工事は、本特記仕様により施工される。
2-現場の状況又は施工の状況によっては、本仕様を変更することもある。

3.特記般事項

1-本工事における改良体の径・改良長・数量等は、設計図書による。
2-本工事における改良体の設計基準強度・現場平均強度・改良後の地盤の許容支持力は、設計図書による。

4.圧縮試験

1-改良体100本以内毎に監督員の支持する位置でテストピース(コア)を採取し、圧縮強度試験を材令28日で実施し改良体強度を確認する。テストピース(コア)は1改良体当たり3個とする。
2-施工業者は、1-の他に自主管理として、モールド缶によりテストピースを採取し、圧縮強度試験を材令7日目で実施し改良体強度を計る。(現場指示による)

5.施工機械及び機器機材

1-施工機械(改良体築造機)は、本工事を施工するに可能な機器機材を搭載、又は接続できるものでビルコラム装置を有するものとする。
2-施工機器・機材は、本工事の現場状況に即応したもので、予め整備されたものを使用するものとする。

6.固化材の配合

1-固化材料 セメント系固化材
2-水 水道水、工業用水、その他適切と判断される水
3-配合 単位墳充量及び、水・固化材比は、設計図書による。

7.施工手順

1-所定の位置に掘削軸をセットする。
2-空掘りの後、固化材スラリー液を注入混合しながら、所定の深度まで掘削し、固化材スラリー液の注入を終了する。空掘り工程のある場合、改良体頭部の余長は10cm以上とし、レベル測定時に頭部をはつることとする。
3-所定の位置まで掘削後、繰り返しを行い掘削軸を引き上げ、土中に改良体を築造する。

8.施工制度

1-鉛直度の管理は、ビルコラム装置と測定機器により、施工精度を保つように留意しなければならない。
2-注入量管理は、改良体毎に記録し、下限値を満たさない場合は、再注入しなければならない。
3-改良長が地中の状態により、所定の深度に満たない場合、又は、極端に長くなる場合は、監督員を経て設計担当者と協議の上、処理に当たらなければならない。
4-施工中において、設計図書及び施工状況に明らかな差異が生じた場合、施工業者は監督員に報告し指示を受けなければならない。 。

9.施工計画

施工に先立ち施工計画書を提出し、監督員の承認を得るものとする。施工計画書には次の事項を明記する。

1-本工事施工業者名

2-工程表

3-施工機械及び機器機材

4-固化材の配合計画

5-固化材の使用量

6-管理及び作業員名簿

10.施工報告書

施工完了後は速やかに施工報告書を提出し、監督員の承認を得るものとする。施工報告書には次の事項を明記する。

1-改良体の番号

2-施工日

3-改良径・改良長

4-施工時間

5-改良体毎の流量合計

6-施工管理結果記録写し

7-その他必要と判断される事項

11.固化材の配合

設計図書に指示された改良体に許容支持力確認の為、平板載荷試験を行う。載荷試験 の時期は、現場の工程を考慮し、監督員と協議の上決定する。

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