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第1章 実験目的と結果概要

1.1 実験目的

兵庫県南部地震にも代表されるように直下型の地震波は衝撃的な入力特性を有し、建物の固有周期はほとんど影響しないと言われている1)。もし、柱脚を基礎に緊結するのではなく一定の範囲内で移動することにより、地震波の衝撃的な主要動を緩和することができれば、建物に与えるダメージは大幅に軽減できると考えられる。このような観点から、本実験は衝撃台車実験システムを用いて鉛座金等の衝撃吸収材料を基礎部分に付加したハウスガード基礎の衝撃吸収性能を検証するために行った。

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1.2 結果概要

今回の実験結果より衝撃吸収性能を付加したハウスガード基礎について以下のことが分かった。

  1. ベースプレート底面の静止最大摩擦係数は約0.4で、動摩擦係数は約0.13であった。
  2. アンカーボルトが座金から抜けない範囲での衝撃吸収性能は
  3. アンカーボルトが座金から抜けることを許容すると衝撃吸収性能は

注)基礎を完全に固定した場合は、入力された衝撃力が全て鉄骨基礎に伝わる。

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1.3 実験期間

平成17(2005)年12月〜平成18(2006)年4月

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1.4 実験担当者・協力者

担当者
西澤 英和 (京都大学講師)
布施 常清 (京都大学技官)
布施 崇  (NPO ASSEC研究員)
西川 英佑 (東京工業大学博士課程)
森山 敏行 (京都大学修士課程)
協力者
京都大学西澤研究室一同

平成18年4月 現在